心理系大学院受験・公認心理師試験・臨床心理士試験対策(東京・名古屋)

[コラム]研究計画で抜けがちなもの

研究計画書の「骨子」があるとしたらなんでしょうか?


あなたの研究計画書では、この「骨子」が読み手にすぐ分かるようになっていますか?


と、軽く引っ張りましたが、この大事な「骨子」とはなんでしょうか?それは「あなたの研究の仮説」です。たまに(しばしば?)「こういうことを調べます」という研究計画書を用意する方がいます。


例えば、「ひきこもり経験がある学生の、中高生時代のスクールカウンセラーとの関係と、大学時代の自尊心を調べます」みたいな奴ですね。これ、調べるのはよさそうな気がします。たしかに、(もし)先行研究がないなら調べないよりは調べた方が世の中に役立ちそうです。


でも、「調べました→こういう結果でした」というのは研究としては、いまひとつでしょう。


調べる前に自分なりの仮説をもって、そこで


「こういう仮説があります」

「その仮説が正しいか間違っているかはどう調べるんだろう?」

「調べました」

という形にしてみましょう。


実際の研究では、


「こういう仮説があります」

「その仮説が正しいか間違っているかはどう調べるんだろう?」

「調べました」

「思ったのと違う」

「なんでだろう?」

「新しい仮説は、こうじゃない?」

「その仮説が正しいか間違っているかはどう調べるんだろう?」

「調べました」


みたいな感じもありますよね。これを何周かすると良い修論も書けそうです。


ちなみに「こういう仮説があります」というのは、基礎的な心理学の理論や先行研究に則って、もしくは先行研究の穴(抜けている点)や、違和感のある点から作っていくのがセオリーでしょう。


しばしば、


「Aを調べました」

(「Bという結果でした」)


という卒業論文がありますが、これも


「Aという先行研究では、穴がある。Bについてはこういう仮説を持ってます」

「Bについての仮説が正しいか検証しましょう」

(「Cという結果でした」)


といった形にするだけで、スッキリすると思います。卒論でも研究計画でも、「仮説」を大事にしてくださいね。

プロロゴス