記憶の過程は、符号化、貯蔵、検索である。
新しい学習によって古い記憶が妨害される現象を、逆向抑制と呼ぶ。
展望的記憶は、自分の過去の人生に関する記憶のことである。
潜在記憶とは、学習エピソードを自分の経験として思い出しているという想起意識をともなう記憶である。
意味記憶とは、「やり方」に関する記憶であり、言語的に表現することが難しい。
宣言的記憶<declarative memory>は手続的記憶とも呼ばれる。
エピソード記憶<episodic memory>は一般的な知識としての事実に関する記憶である。
顕在記憶<explicit memory>と潜在記憶<implicit memory>とは記銘時の意識の有無によって分けられる。
エピソード記憶は反復によって記憶される。
長期記憶の保持には海馬が関わる。
回顧的記憶とは、言語的に表現可能な事実や出来事に関する記憶である。
H. Ebbinghausの忘却曲線では学習後6日目で最も急激に忘却が進む。
A. D. Baddeleyによるワーキングメモリのモデルで、視空間的な情報の記憶に関係するのは視空間スケッチパッドである。
ワーキングメモリは加齢の影響を受けにくい。
手続記憶は加齢の影響を受けにくい。
間接プライミングは、主にエピソード記憶研究で用いられる。
プライミングには、先行情報が後続情報の処理を促進するだけでなく、抑制する場合もある。○抑制する場合はネガティブプライミングと呼ぶ。
以前に記憶した情報が、その後に提示した情報に対して干渉してその情報の記憶を妨害することを、逆向抑制という。
Tip-of-the-Tongue<TOT>はメタ記憶のモニタリング機能を示す現象である。
特定の出来事や情報が、いつどこで獲得されたかの一回限りの具体的な記憶は、意味記憶と呼ばれる。
直接プライミングは、先行情報と後続情報の間に意味的関連性が強い場合に生じる。
ワーキングメモリーの中央実行系は3つのサブシステムを管理し、注意制御を行う。
ワーキングメモリーは従来の感覚記憶の概念を発展させた概念である。
系列位置効果は、自由再生法を用いた記憶の実験によって示されるものである。
系列位置効果における初頭効果は、学習直後に遅延を置くと消失する。